Apple TV+で独占配信中の謎の純愛映画『深い谷の間に』の感想です。
ざっくりあらすじ
深い峡谷を挟んで東西にそびえる監視塔。
その2つの監視塔にそれぞれ配属されたスナイパー、マイルズ・テラーとアニャ・テイラー＝ジョイ。
詳細は一切教えられず、与えられた任務はただ一つ「谷を守れ」。
感想
手書きのフリップで徐々に心を通わせていく前半はめちゃくちゃ良かったです。
アニャ・テイラー＝ジョイが出ているだけで無条件でいいね連打してしまう身としては、ラモーンズで踊り狂うアニャ・テイラー＝ジョイを見れただけで大満足です。
淡々と日々の業務をこなす序盤のマイルズ・テラーも、お仕事映画として良かったですね。
チェスとドラムというド直球のファンサービスも思わずニンマリです。
そんな心温まる恋愛映画を展開しつつ、谷の底からは禍々しい気配が漂いまくるという謎のバランスが絶妙で前半は本当に最高でした。
後半、クリーチャーの姿が全開になって、徐々にこの谷の真実が明らかになっていくにつれ、どんどん凡庸な映画になり下がっていってしまった印象です。
なによりクリーチャーに斬新さが無かったのが残念でした。
前半と後半で映画のジャンルが変わるっていうフォーマットは基本的に好物なのですが、あまりうまく噛み合ってないような気がしました。
あと、シガニー・ウィーバー現場行く必要あった？
とは言え、マイルズ・テラーとアニャ・テイラー＝ジョイが初めて会話をするまでは本当に楽しかったので満足いたしました。
総評：60点
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